子猫を保護しました。
新型コロナウイルスで世界中が大変なことになっていますね。
新型コロナウイルス関連の政治や経済の話題がたくさん飛び交う中、私の目にある記事が飛び込んできた。
それが、外出自粛に伴うペットの購入増加と保護された動物の譲渡減少の記事だった。
私はこれまでお金をかけて動物、命を買うということが理解できなかった。
売るためだけに繁殖させられ、行きたくもない人間のところに行かされる犬や猫を可哀想だとも思っていた。
犬や猫の幸せは人間が決められるものではないし、何が動物にとって幸せなのか考えたこともなかった。
ただ、あらかじめ伝えたいことは私は決して動物が嫌いなわけではない。
いとこが捨てられていた子猫を拾った時には学校終わりに毎日叔父の家に行き世話をしたし、祖母の家で飼っていた犬の散歩や餌やりもしていたので、比較的動物は好きだと思っている。(爬虫類と虫だけは苦手です。ごめんなさい)
この捨て猫を拾った経験が今の私の考え方を醸成したのかもしれない。
人間が勝手に飼い、子供が産まれてしまったから捨てる。
お腹を痛めて産んだ大切な子供を捨てられた親猫。
1人では生きられないのに捨てられてしまった子猫。
猫にとって人間に飼われることは幸せでは無いんだと思うようになっていった。
そんな私の考え方が変わったのが、コロナの影響での保護猫の譲渡減少のニュースだった。
私はこの時まで保護された猫や犬は動物愛護センターで飼育されているものだと思っていた。
私は無知だった。
殺処分されるのは病気などで長く生きられない動物だけだと思っていた。
保護された動物たちは里親が見つからなければ殺処分されるという事実を大人になってから知り、無性に悲しくなった。
私自身ペットを飼ったことはなかったし、飼うこともないと思っていた。
飼うという言葉そのものが嫌いだったのかもしれない。
ただ、私がほんの少し勇気を出して里親になれば殺処分される命を救うことができる。
ゼロにすることは私の力だけでは無理なことはわかっている。
だけど、1つの命くらいは救いたいと自然に思えた。
家族に里親になりたいと打ち明けた時、全員が反対した。
動物が嫌いだからではない。
命を預かるということがどれだけ重いことなのかわかっていたから、簡単に飼ってはいけないと。
それでも、何日も話し合い里親になることに賛成してくれた。
最後の最後に背中を押してくれたのはやっぱり家族だった。
それから1ヶ月後。
子猫の里親募集を見つけた。
昔いとこが保護した子猫を思い出し、この子を引き取ろうと決めた。
緊急事態宣言が解除されるのを待ち、ついに我が家に子猫がやってきたのだった。
生後2週間にもならない手のひらサイズの子猫だった。
家にやってきた日はケースの隅っこで親や兄弟を探しては鳴き、不安からかミルクもあまり飲まず、おしっこもしなかった。
「私はこの子を不幸にしているのではないのか?」
寂しそうな子猫を見て私は1日中後悔していた。
その日は寝ずに子猫がミルクを飲むようにしたり、おしっこをさせてみたり、初めてのことばかりで私も不安にかられていた。
そんな心配をよそに次の日の朝、子猫はミルクをお腹いっぱい飲み、おしっこも沢山して、お腹を出して寝ていた。
そんな子猫を見て、私も家族もみんなが笑顔になっていた。
名前は甥っ子が考えてくれた。
「あんこ」
何故かは分からないが、3歳になる甥っ子がそう決めたのだ。
家族全員がまた笑顔になった。
あんこはまだ私達を家族と思っていないかもしれない。
けど、これからゆっくり家族になっていけると確信している。
毎日増えていくあんこの体重と、減っていく私の睡眠時間の問題がまだ残っているが、この子を幸せにしてあげるなら苦ではない。
これからブログであんこの成長を綴って行きたいと思います。
あんこが一人前になったらもっとたくさんの子たちを保護してあげられたらいいな。
半人前の飼い主と、まだヨチヨチ歩きの子猫ですが、温かく見守ってください。